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   第1回 「U−571」


          潜水艦が登場する映画は意外と少なく、また取り上げにくい
          題材ではないかと思う。最近では「クリムゾン・タイド」、少し前
          には「レッドオクトーバーを追え」がありました。もう少し前には
          「U−ボート」これはお奨め。かなり昔にはロバート・ミッチャ
          ム、クルト・ユルゲンス主演の名作「眼下の敵」がありました。
          この映画を観ていない人は是非観るべし。
          とまあ私が思い出せる、潜水艦を舞台にした映画はこのくら
          いです。他にも色々あるのでしょうが、有名なところではこれく
          らいではないでしょうか。それほど難しい題材だと思います。
          潜水艦の映画と言えば、やはり第二次大戦ものではないでし
          ょうか?この点では「U−571」は合格です。現代戦に登場す
          る潜水艦は、原潜がほとんどです。これはだめです。艦内が
          クリーンすぎる。狭く息苦しい空間、男達の汗とオイルの臭い
          が充満している様子が感じられないと、私はどうも感情移入
          が出来ない。(かなり個人的趣味が入っている)
          こういう要素を全て含めて、私が名作だと信じて疑わないの
          はヴォルフガング・ペーターゼン監督の「U−ボート」です。

          話が横道に逸れまくっています。さて本題の「U−571」です
          が、やっぱりアメリカの映画だなと感じました。何人かの戦死
          者は出ますが、ハッピーエンドに終わります。これがヨーロッ
          パの映画だったら、虚しくなったり余韻を残すような終わり方
          をするのですが・・・・・・
          アメリカ人はハッピーエンドが好きなんですね。
          ストーリー的に?な部分もありました。アメリカ軍の潜水艦をU
          −ボートに偽装し、選ばれた兵士達はドイツ兵に変装して敵
          のU−ボートに乗り込むのですが、このときコートの下に携行
          していたのが、トンプソンサブマシンガン。これが原因で偽ドイ
          ツ兵だとばれてしまう。オイオイそれはないだろう。アメリカの
         潜水艦をU−ボートに偽装し、兵士達はドイツ兵に変装までして
         いるのに、持っている武器はアメリカのサブマシンガンだと
         は・・・・・・そりゃあバレるわなあ。
          そこまでやるなら完璧にしろよと思うでしょ?
          携帯する武器は当然シュマイザーでなければならないでしょ
         う。他に物語後半、奪ったU−ボートが深度200mを越えるとこ
         ろまで沈んでいくシーンがありますが、あまり緊迫感が無いよう
         に思います。私は閉所恐怖症的なところがあって、閉ざされた
         狭い空間が大嫌いなのですが、沈んでいくU−ボートからは、
         そんな恐怖や緊張や不安があまり感じられませんでした。もう
         少し息苦しさや恐怖感を味あわせて欲しかったと思います。
         しかし全体的にはとても良い映画だと思いました。私の好きな
         俳優さん。ハーベイ・カイテルもいい味出していました。観て損
         は無し。



            個人評価(☆☆☆)                 




          第2回  「ブリット」

          今回は私が最も尊敬し、大ファンであるスティーブ・マックィー
          ンの代表作「ブリット」です。アクション映画のファンであれば
          絶対に見逃せない作品です。10代20代の人はあまり馴染
          みがないかもしれませんが、一昔前には一世を風靡した俳優
          さんです。
          代表作には「荒野の7人」、「大脱走」、「ゲッタウェイ」等があ
          ります。「大脱走」のオートバイでの鉄条網越えは有名な話し
          ですね。ただこれには後日談があって、実は鉄条網をジャン
          プしたのは彼のスタントマンであったということです。どちらに
          しても当時少年であった私は、胸をときめかせたものです。
          その彼も癌に倒れ故人となりました。私はこのとき身内が亡く
          なったようにショックを受けた覚えがあります。
          さて「ブリット」ですが、権力に屈しない一匹狼の刑事をクール
          に演じています。物静かで少し陰があり、権力には絶対屈し
          ないというキャラクターは、彼の最も得意とするところです。
          ストーリーはというと、ギャング組織の情報を知っている男を
          証人喚問が開かれるまで、護衛するというところから始まりま
          す。しかし何者かの陰謀により証人は殺される。
          マックィーン演じるブリットは、政治的圧力に妨害されながら
          も、ことの真相を探ろうと独り捜査を続けていくというストーリ
          ーです。この中で政治的圧力をかける政治家に、ロバート・ボ
          ーンが演じています。彼はテレビシリーズ「0011ナポレオン・
          ソロ」で人気絶頂の俳優さんでした。これがまたいやな奴なん
          です。
          物語の演出は最近の映画のように、激しい銃撃や爆発は一
          切ありません。主人公も最後の最後まで銃を抜きません。
          しかし緊迫したストーリーで観る者を最後まで引っ張っていき
          ます。最近のアクション映画に食傷気味の人には、絶対にお
          奨めです。物語の後半にカーチェイスシーンがありますが、こ
          のシーンは私が今まで観た映画の中で、ベスト5に入るシー
          ンだと思います。マックィーン自信がムスタング350GTを駆っ
          て、サンフランシスコの坂道を疾走する場面は、最近の作品
          と比較しても見劣りすることはなく、カーチェイスの原点と言っ
          ても過言ではないでしょう。一説によるとこの時のスピードは1
          60km以上になっていたといいます。元々スピード狂ででオー
          トバイや車のレースに出ていただけあると思います。
          もっともハリウッドの超有名俳優を、スタント無しで演技させる
          だろうかとの疑問も湧きますが、ここは彼自身が演じたと信じ
          ましょう。
          とにかくその後の刑事ドラマの原点ともいえる作品です。
          この映画が無ければ、「ダーティー・ハリー」も無かったかもし
          れないし、無口で陰があり権力に屈しないというキャラクター
          は、定着しなかったかもしれない。
          そういう意味でもこの作品が、その後の作品に与えた影響は
          大きいと思います。アクション映画ファンの人なら絶対に観る
          べし。満足度100%です。


        個人的評価(☆☆☆☆☆)            




         第3回  「英雄の条件」

          ウイリアム・フリードキン監督久しぶりの新作です。フリードキ
          ン監督といえば、社会派というイメージが私にはあります。最
          近では「エクソシスト・ディレクター版」が公開されたり、70年
          代には「フレンチ・コネクション」でアカデミーを獲得しました。
          さて今回の作品は如何なものでしょうか。
          主演は私の大好きなトミー・リー・ジョーンズ。いいですねえこ
          の俳優さん。「逃亡者」のジェラード警部は当たり役ですね。
          もう一人の主演は最近特に活躍がめざましい、サミュエル・
          L・ジャクソン。この俳優さんもなかなか渋いです。
          ストーリーは、ベトナムを共に戦った海兵隊の2人が、現在は
          ジョーンズは引退。ジャクソンは大佐となり、第一線で活躍し
          ている。ある時、ジャクソンに命令が下る。情勢不安なイエメ
          ンから、アメリカ大使とその家族を避難させよと。
          アメリカ大使館は大勢の群衆に取り囲まれ、投石や放火が始
          まっている。離れた所からは、スナイパーが激しい銃撃を浴
          びせてきていた。味方が3人戦死する。ジャクソンはデモの群
          衆に向けて、発砲を命じる。一瞬躊躇する副官。だが、次の
          瞬間女子供が大半の群衆に向けて発砲が開始される。
          そして83人の死者と100人以上の負傷者が出てしまう。
          彼は英雄かそれとも殺人者なのか。
          軍法会議にかけられるが、その弁護人をジョーンズが引き受
          けるという展開です。
          この弁護人のジョーンズが非常に良い。ちょっと落ちぶれてい
          て、特に有能である訳ではなく、こんな奴に弁護を任せていい
          の?と思わせる。しかも出てくる証拠、証言はジャクソンに不
          利なものばかり。ジョーンズはジャクソンの汚名を晴らすこと
          が出来るのか?
          さすがフリードキン監督、法廷シーンはグイグイ引っ張る。見
          応え充分です。検察側の実戦経験のない若造検事も、なかな
          かいい味を出していました。この場合、教養だけの頭でっかち
          なエリートであればあるほど面白い。そういう意味では合格で
          す。唯一私の不満は、裁判の終わり方があまりスカッとしない
          点です。漬け物が奥歯に引っかかって、取れそうで取れない
          ような感じで、ちょっと尻すぼみかなと思いました。
          GUNファンとしては、冒頭のベトナムでの戦闘シーンとイエメ
          ンの戦闘シーンは、迫力充分です。
          全体的にはかなり良く出来た法廷ものだと思います。


        個人的評価(☆☆☆☆)           




         第4回  「インサイダー」

          「HEAT」以来久しぶりのマイケル・マン監督の新作です。
          今回は1発も銃弾は飛びません。アクション映画の好きな人
          には、ちょっと辛いかも知れません。しかし見応えは充分です
          よ。まずこの映画の凄いところは、出てくる人物、団体、会社
          名は全て実名であり、実在するということです。普通は架空の
          団体だったりするのですが、監督の気合いの入れようは半端
          ではないようです。
          主演は「エニイ・ギブン・サンデー」でも渋い演技を見せた、ア
          ル・パチーノと「LAコンフィデンシャル」「グラディエーター」と活
          躍がめざましい、ラッセル・クロウの2人です。
          アル・パチーノがテレビ局のディレクター。ラッセル・クロウが
          元煙草会社の研究員を演じています。
          ストーリーは、煙草会社を理由もなく突然解雇されたラッセ
          ル・クロウが、人の健康を害している煙草について、博士とし
          ての心と良心との板挟みになるところから始まります。
          そして敏腕テレビディレクターのアル・パチーノは取材を申し
          込むのだが、煙草会社からラッセル・クロウに対して目に見え
          ない圧力、脅迫が始まる。放送局に対しても圧力がかかり、
          取材に成功しても放送禁止の命令が出てしまう。その頃全米
          では各州で煙草会社に対する訴訟が起こされていたが、巨大
          な煙草会社の圧力は国まで動かすほどの力を持っていた。
          訴訟はことごとく無罪の判決が出ていた。
          住む場所も追われ家族とも離ればなれになりながら、それで
          も証言をしようと孤立無援の戦いをするラッセル・クロウ。家
          族を失いたくないという思いと、煙草会社の罪を証言しようと
          する思いとの板挟みで苦悩する演技は、「グラディエーター」
          の苦悩する将軍よりも私は感情移入がしやすかった。
          アル・パチーノのディレクター役も非常に良かった。静かだが
          燃えるような闘志の持ち主という感じがよく出ていた。
          映画公開時、銃弾の飛ばない戦場というキャッチコピーを使
          っていたが、まさにその通りです。本当に見応え充分です。2
          時間30分の時間があっという間に終わったように思います。
          しかしアメリカの映画産業の巨大さ、偉大さがよく分かる映画
          です。日本では到底無理な題材だと思う。ましてや実名で撮
          るなんて絶対無理でしょう。アメリカという国の懐の深さ、広さ
          が分かる映画でもあります。これでは日本映画は、アメリカを
          追い抜くことは絶対に出来ないでしょう。
          必見の映画です。
          

        個人的評価(☆☆☆☆)             




         第5回  「ホワイトアウト」

          まず結論から言います。織田裕二と松嶋菜々子の大ファンで
          あれば観て下さい。そうでなければ、観るほどではありませ
          ん。
          ストーリーは巨大ダムにテロリストが侵入し、そのテロリストを
          たった1人で撃退してしまうダム職員のお話。なーんだ。日本
          版「ダイハード」か。そのとおりです。「ダイハード」がヒットした
          ので、雨後の竹の子のように似たような設定の映画が、星の
          数ほど作られた。何処にでもいる普通の男が、孤立無援で戦
          い敵をやっつけてしまう。この映画もまさしくそのとおりの映画
          です。私は原作を読んでいないので、何とも言えないのです
          が、映画を観る限りでは「ダイハード」そっくりです。それでも
          いいや。もうしばらくすると、面白くなるはずだと思いながら観
          ていたのですが、テンション盛り下がったままでした。こういう
          映画は、悪役が個性的で強ければ強いほど面白い。そう言う
          意味では、佐藤浩市の悪役というのは期待できたのだが、い
          まいち迫力に欠ける。ヤワな男にあっさりやられるテロリスト
          のリーダーなんて・・・・・脚本が悪いのかそれとも演出が悪い
          のか、個性派の佐藤浩市を、使い切れていなかったように思
          う。
          織田裕二はどうだろう。うーん。困った。全然強くないのだ。そ
          れはいい。少しづつ強くなっていくのかと思っていたのだが、
          最後まで大したことないのである。胸のすく大活躍ではないの
          だ。すごく消化不良です。スカッとしたいのですが、スカッとし
          ません。こんな野郎にやられてしまうテロリストって・・・・・情け
          な・・・・・とにかく顔のアップシーンが多すぎる。あまりの多さに
          私の頭が、ホワイトアウトになりそうでした。
          松嶋菜々子はどうだろう。これも困った。なんで出演を引き受
          けたのでしょう。そう思ってしまうくらい、存在感がありません。
          ストーリーになくてはならない存在という感じではない。彼女が
          好きなオジサマは、観ればと言う感じです。
          ちなみに嫁さんは、「とっても良かった。織田裕二ステキ」だっ
          て。映画の日に1000円で観に行ったのでまだ許せるが、こ
          れが1800円なら腹立ててます。



        個人的評価(☆)             




         第6回  「レプティリア」

          初めに断っておきます。観ない方がいいです。(笑)
          それでも観たい人だけどうぞ。(笑) 
          トビー・フーパー監督最新作ということで、期待して借りたので
          すが、哀れ無惨、何が悲しくてこんなの観ないといけないの?
          という感じでした。
          トビー・フーパー監督と言えば「悪魔のいけにえ」「ファンハウ
          ス」という名作ホラーを作った監督です。「悪魔のいけにえ」は
          あまりの不気味さと恐怖の為、ニューヨーク近代美術館に永
          久保存が決まったくらいです。しかし
          以前名作を作ったからといって、いつもいい作品を作るとは
          限らないのです。そのよい見本です。この監督は・・・・・
          ストーリーはというと
          春休みを迎えた脳天気男女高校生が、湖にキャンプに出か
          けそこで乱痴気騒ぎ。ある日何者かによって1人また1人と殺
          害されていく。
          初めに言っておきます。観ること無いでしょうから・・・・・
          犯人は巨大なワニです。おや?ちょっと待てよ。これって
          「13日の金曜日」のジェイソンがワニに変わっただけじゃん。
          そうなんです。そのとおり。
          かったるいストーリー。せめてバカ女が、サディスティックにや
          られるところに期待しよう・・・・・何にも無い。いとも簡単にあっ
          さりやられてしまう。しかしこの脳天気男女、ワニに襲われた
          のなら水辺に近寄らなければいいのに・・・・・それでは話しに
          ならんか・・・・・
          とにかくかったるい。張りぼてのワニも迫力無し。ワニのCGも
          とってもチープ。どれを取っても筋金入りのチープさでした。
          どうせならチープさを楽しむくらいの映画にして欲しかった。
          例えばホラーコメディー「キャプテン・スーパーマーケット」のよ
          うに。でもだめか。ホラー界の巨匠なんて言われちゃあ、真面
          目に作るしかないもんね。でも悲しいかな真面目に作れば作
          るほど面白くないんだもんなあ。




        個人的評価(☆)             




         第7回  「パトリオット」

          ローランド・エメリッヒ監督入魂の一作です。私はこの映画で3
          回泣いてしまった。なんか映画公開前のキャッチフレーズの
          ようだけど、本当なんです。子持ちの男親なら絶対泣くはずで
          す。
          主演はメル・ギブソン。この人、現代劇より時代物の方が似
          合うように思うのですが、そう思うのは私だけでしょうか。以前
          アカデミー作品賞、監督賞を獲った「ブレイブハート」でもすご
          く似合っていたと思います。
          今回も最高の演技を披露してくれます。
          ストーリーは、独立前のアメリカ。
          妻に先立たれて7人の子供達と静かに暮らしているマーチン
          (リッグスではない)だったが、平和な暮らしは永くは続かなか
          った。彼らの住んでいる街にも、独立に反対するイギリス軍が
          攻め込んでくる。戦いを避けようとするマーチンだったが、投
          票の結果街全体が戦うことに決定する。マーチンの長男もそ
          の場で軍隊に志願する。それでもマーチンは戦うことを拒否
          する。
          ある日、傷ついた長男が家に帰ってくる。そこへイギリス軍が
          追ってくる。イギリス軍は傷ついて戦意を喪失したアメリカ兵
          を、次々と射殺していく。マーチンの長男は捕虜になり縛り首
          になる寸前、次男に助けられるがイギリスの将校に射殺され
          る。そして家は焼き払われ、再び長男はとらわれの身にな
          る。この時の次男が息を引き取るシーンで私は泣いた。
          戦いを拒否し続けていたマーチンだったが、火がついたよう
          に復讐に燃える。三男と四男を従え、肩にマスケット銃を3丁
          抱え長男を救い出しに行く。この時の戦いは鬼気迫るものが
          あり、迫力満点です。単発の先込め銃をうまく使い、一種のス
          ナイパーのような活躍をします。そして白兵戦に持ち込み、2
          0人のイギリス軍をあっという間に全滅させてしまいます。
          長男を救い出し、それからはアメリカ独立のために戦いに身
          を投じる。というお話です。
          とにかく観て下さい。特に戦闘シーンは迫力満点です。
          余談ですが、あの当時の銃は命中精度は悪いが、当たれば
          相当痛そうです。貫通力が無い分、七転八倒の痛みだと思い
          ます。映画の中でもウエッ!となるシーンが何度かあります。
          この監督は「インデペンデンス・デイ」でもそうでしたが、ちょっ
          とアメリカ万歳!なところがあるようです。今回もストーリーが
          独立戦争を扱っている為、その傾向が強いようです。でも私
          はそれほどイヤミには感じませんでした。
          守るべきものがあると、男はここまで強くなれるのでしょうか。
          私の場合はどうだろう?ふと、そんなことを思う私でした。
          久しぶりに興奮して、泣けて感動する映画でした。2時間45
          分退屈させません。絶対お奨めです。




        個人的評価(☆☆☆☆☆)        





       第8回  「現実の続き夢の終わり」

        さ〜て困った、何て評論しよう・・・・・
        最初に言っておきます。(最近こればっか)
        大の水野美紀ファンでなければ、見るほどではありません。
        ストーリーは、台湾で麻薬取引をしていた恋人が殺され、日本か
        ら水野美紀が恋人の仇を討ちに来るというお話。
        ストーリー展開はカッタルイ、スピード感まるでなし。主人公に感
        情移入は全然出来ず、血沸き肉踊るアクションがある訳でもな
        く、いつの間にかエンドタイトルが出ていました。
        映画としては出来の悪い部類に入るが、個人的には水野美紀の
        ファンなので彼女のアクションには敬意を払いたい。
        彼女の出演する映画、テレビ等は良い脚本に恵まれていないよ
        うに思います。
        「千里眼」では迫力ある肉体アクションを披露し、今回は華麗なガ
        ンさばきをみせてくれる。最近の若手の女優さんの中では、アク
        ションは一番だと思います。彼女には是非一流のスタッフが集結
        して、アクション大作を製作して欲しい。
        今回の映画は大したことなかったが、今後が大いに期待される
        女優さんです。
        
   


       個人的評価(☆☆)              




      第9回  「ホークB計画」

       今回は香港、日本合作映画です。予備知識も何もなく、それほど
       期待して借りたわけでもないのですが、ストレス解消にはなりまし
       た。ただ最近私は、銃弾が乱れ飛ぶ映画はあまり好きではないの
       で、心底楽しむことは出来ませんでした。
       元々私は一部の香港映画を除いて、香港映画自体あまり好きで
       はないのです。何となく耳障りで騒々しい、広東語が好きになれな
       いのかも・・・・・あまりのオーバーアクションが好きになれないのか
       も・・・・・
       この作品もこの条件にピッタリです。(笑)
       ただ主人公が、アジアで頑張っている日本人俳優ということだけ
       で、応援したくなったのかもしれません。
       主演は沢田謙也(だったと思う) 私は全然知らなかったのです
       が、この人は香港などで活躍する俳優さんだそうです。
       ストーリーはというと、日本のカルト教団(テロリスト集団)殲滅の任
       務に失敗し、多くの仲間を失った主人公が、香港まで教団を追い
       つめていくというお話です。あとは香港お得意の大爆発あり、銃弾
       雨あられと降り注ぎ、ワイヤーワークで人も飛んでいく。凄まじいば
       かりのオーバーアクションです。
       しかしあれっ?肝心のストーリーは?なんでこんな時にこんなシー
       ンが必要なの?と思うシーンもある。これも香港お得意?のダルイ
       シーンありで、こちらも楽しませてくれます。
       とにかく派手にストレス解消したい方だけどうぞ。何でもありの香港
       的ゴッタ煮をどうぞ楽しんで下さい。(笑)




      個人的評価(☆☆)               




     第10回  「ミッション・インポシブル2」

      ファン待望の映画がビデオ化されました。多くのジョン・ウー監督ファ
      ンは大喜びしていることでしょう。しかし本当に大喜びで良いのでしょ
      うか?
      主演は1作目に引き続き、トム・クルーズです。
      この評論を書くとき、必ず大まかなストーリーを書いているのです
      が、今回はそれを除きます。観た方どうでした?期待通りでしたか?
      私は「いいえ」でした。ジョン・ウー監督もアメリカナイズされたのでし
      ょうか。それともハリウッドという特別な世界に、負けてしまったので
      しょうか。前作の「フェイス/オフ」のような傑作ではないように思わ
      れます。
      ストーリー展開がいまいちです。観た方は分かると思いますが、ミッ
      ションそのものよりも恋人の争奪戦のように感じませんでしたか。ト
      ム・クルーズの現彼氏と敵対する元彼氏の闘いという構図。
      ジョン・ウー監督の映画にラブストーリーは似合いません。不可抗力
      で一人の女を不幸にしてしまい、陰で彼女を支える。ほのかな愛情
      のようなものが芽生えるというのはありますが・・・・・
      画面の中でトム・クルーズのアップが、多すぎるのもどうかなと思い
      ました。プロデューサーにトム・クルーズが入っているからでしょう
      か。映画の撮り方まで色々指図されたのかなと、邪推してしまいま
      す。またヒロインにも全然好感が湧きませんでした。劇中お互いが一
      目惚れをするのですが、私だったら絶対しません。
      しかしラスト近くでは、監督の欲求不満を吹き飛ばすような、過激な
      アクションシーンが展開されます。このシーンだけはジョン・ウーらし
      さを感じた場面です。
      映画の全体的な感想は、「ミッション・インポシブル」の名を借りた、
      全然別もののアクション映画だと思った方が無難でしょう。
      映画は大したことはなかったですが、ジョン・ウーファンとしてはハリ
      ウッドに負けることなく、これからも自分のスタイルを守り通して欲し
      いと思いました。
      



     個人的評価(☆☆☆)               




    第11回  「激突/将軍家光の乱心」

     今回は時代劇です。しばらく時代劇が続きます。けっこう好きだったりする。
     監督は降旗康男。主演は緒方拳、千葉真一、松方弘樹。
     東映がまだまだ元気だった頃の作品です。
     ストーリーは単純明快、有って無きがごとしです。
     次期将軍の竹千代君を守るため、素性も知れない浪人達が組織されている。リー
     ダーは緒方拳。その竹千代君の命を狙う集団がいる。そのリーダーが千葉真一。
     次から次へと送られてくる刺客達を撃退し、血路を開き江戸城へと向かう竹千代一
     行。果たして無事江戸城へ、たどり着くことが出来るのだろうか、というお話です。
     単純です。時代劇独特の複雑な人間関係など一切ありません。これぞまさしくチャ
     ンバラ・エンターテイメントです。それもそのはず、アクション監督は我らが千葉真一
     が行っています。全編体を張ったアクションシーン満載です。この映画を観て、スト
     ーリー的にどうのこうのと言うのは止めましょう。豪快なアクションを楽しみましょう。
     心底チャンバラを楽しみましょう。ラスト近く緒方拳と千葉真一の一騎打ちは、時代
     劇の名勝負のベストランキングと言うのが有れば、間違いなくベスト10に入ります。
     「水戸黄門」など、府抜けた番組を見ている場合ではないです。レンタルして損はな
     い映画です。
     それにしても家光役の京本政樹のキレタ演技は、ピッタリはまり役ではないでしょう
     か。
     



    個人的評価(☆☆☆☆)                      





    第12回  「柳生一族の陰謀」

     今回も時代劇です。
     この作品は東映映画が、時代劇復活を願って総力を挙げて作った作品です。
     この当時、時代劇は衰退の一途をたどっていました。そこで東映は時代劇のテコ入
     れを始めました。私の記憶に間違いがなければ、この作品がその第1作だったと思
     います。
     出演は萬屋錦之介、千葉真一、松方弘樹、西郷輝彦、丹波哲朗、三船俊郎と
     そうそうたる面々。懐かしや志保美悦子も出ています。
     私の大好きな名脇役、成田三樹夫、金子信夫も出ていました。
     ストーリーは、前回紹介した「激突/将軍家光の乱心」より複雑です。
     ただそれは登場人物の多さがそう思わせるだけで、じっくり観ていればよく理解は
     出来ます。
     将軍秀忠の死後、次期将軍の跡目争いの物語です。
     柳生但馬(萬屋錦之介)は長男の家光(松方弘樹)を将軍にと後押しをする。
     しかし家光は器量も悪く、将軍としての度量にも欠けるところがある。
     水戸、尾張などの御三家は次男の忠長(西郷輝彦)を将軍にと推す。
     そこで柳生但馬は諜報活動と謀略に力を注ぐ。全てを排除し家光が将軍の座に就
     くが、柳生但馬の本当の目的は他にあった。という物語です。
     物語をじっくり観るという点においては、「激突〜」よりも厚みがあり面白い。ただチ
     ャンバラを楽しむという点においては、不満が残る。どちらかと言えばアクション映
     画ではなく、人間ドラマに近いように思います。
     もちろんチャンバラの見所もあります。萬屋錦之介と丹波哲朗の一騎打ち。
     萬屋錦之介と千葉真一の決闘といくつか用意されています。
     私が好きなのは、成田三樹夫演じる公家役です。顔を白塗りにして公家言葉を使
     う。いかにもひ弱そうなのですが、凄い剣の達人で柳生一族を苦しめるという美味し
     い役です。
     時代劇の嫌いな方も、食べず嫌いかもしれません。是非一度レンタルしてみて下さ
     い。食べず嫌いだったことに、気がつくと思います。




    個人的評価(☆☆☆☆)                      





     第13回  「マルコヴィッチの穴」

      今回は摩訶不思議な映画です。どう表現したらいいのでしょう。
      監督はスパイク・ジョーンズ。主演はジョン・キューザック、キャメロン・ディアス、
      ジョン・マルコヴィッチ。特別出演にブラッド・ピット、チャーリー・シーン、
      ショーン・ペンが出ています。
      
      クレイグ(ジョン・キューザック)は才能はあるが、売れない人形使い。
      妻のロッテ(キャメロン・ディアス)に職に就くように奨められる。クレイグはある会
      社に面接に行く。この会社は不思議な会社で、7と1/2階にある。天井の高さは
      通常の半分しかないので、このフロアーにつとめる人は、腰をかがめて通行して
      いる。面接の結果指先の器用さをかわれて、就職することになる。
      ある日クレイグは、ロッカーの後ろの壁に人が這って入れる程度の穴を見つけ
      る。恐る恐る穴に入ってみると、なんとその穴はジョン・マルコヴィッチの脳につな
      がっていたのだ。15分間はジョン・マルコヴィッチの視線で物を見て、思考する。
      しかし意識は自分の意識が残っている。という不思議な体験をしてしまう。
      そして妻のロッテ、クレイグの憧れの女性までもその穴を経験してしまう。
      そしてジョン・マルコヴィッチ本人もその穴を経験してしまう。
      えっ?マルコヴィッチ本人が、マルコヴィッチの穴に入ったらどうなるのかって?そ
      れはビデオでチェックして下さい。
      かくしてマルコヴィッチの穴を経験した4人の運命は?というお話です。
      
      題材がユニーク。なぜマルコヴィッチでなければならなかったのか。他の俳優でも
      良かったのではないか?とか。なぜ頭の中なのか?とか。
      奇想天外な発想と斬新なアイデア。この映画はおそらく、好き嫌いがはっきり分か
      れる映画だと思います。私は結構シュールな感じの映画も好きです。はっきり言っ
      て強くお奨めは出来ませんが、面白い映画でした。




    個人的評価(☆☆☆)                       





     第14回  「武士道残酷物語」

      時代劇第3弾です。今井正監督作品で、ベルリン国際映画祭グランプリを受賞し
      ました。主演は中村錦之介(故萬屋錦之介)で、関ヶ原の戦い以降現代まで7代
      に渡る男の物語です。錦之介が一人七役しています。
      前回紹介した2作品のようなアクションは、全くありません。武士社会の理不尽さ、
      残酷なほどのしきたりを描いています。
      劇中錦之介が息子に諭すときに言うセリフ・・・・・
      「武士の命は自分の命に非ず、主君の為に死ぬことを誉れとすべし」と話すシー
      ンがあるのですが、観ている私は、なぜそこまでしなければならないのか理解でき
      ない。どのような理不尽にも耐え続け、主君に忠誠を誓い、最後には腹を切るは
      めになる。
      中村錦之介のスカッとする啖呵と、豪快な殺陣は最後まで観ることが出来ません
      でした。これが本当の武士社会なんでしょう。1人の侍が、主君に刃向かうなど絶
      対に無いのでしょう。
      ストーリーは
      サラリーマンの錦之介の恋人が、自殺未遂したところから始まります。そこで錦之
      介は飯倉家(錦之介の役名)に伝わる、不吉な連鎖を感じ始める。それは7代に
      渡る飯倉家の日記の中に隠されていた。という物語で、7つのエピソードが織り込
      まれています。モノクロ画面で、テーマは重くあまりの理不尽さに気がズーンと沈
      んでしまいました。かと言って面白くなかった訳ではありません。武士社会の違っ
      た面が見えてよかったですよ。そして最後に一筋の明るい希望で終わったので、
      少しは心が軽くなりました。
      ちょっと違った時代劇が、観たい方は是非どうぞ。




     個人的評価(☆☆☆☆)                    





      第15回  「影の軍団/服部半蔵」

       またまた時代劇です。今時代劇にはまっています。まだしばらく続くかもしれませ
       ん。
       今回の作品は、題名から想像できるように、忍者ものです。しかし従来の忍者
       映画の常識をことごとくうち破っています。木の上に飛び上がったり、アクロバッ
       トのようなアクションは一切ありません。戦闘シーンはアメリカンフットボールの
       試合のような、フォーメーションを組んだりします。私の好みから言うと、従来の
       荒唐無稽な忍者映画の方が好きです。
       監督は工藤栄一。
       主演は渡瀬恒彦、西郷輝彦、蟹江敬三、緒方拳、成田三樹夫、金子信夫等。
       ストーリーは
       三代将軍家光が亡くなり、四代目の世継ぎ騒動が持ち上がる。四代目はまだ子
       供で、それを陰から操り実権を握ろうとする松平伊豆守(成田三樹夫)。そして
       公儀お庭番の座を取ろうとして、伊豆守に協力する甲賀忍者のリーダー(緒方
       拳)。その野望を打ち砕こうとする、伊賀忍者とそのリーダー服部半蔵(渡瀬恒
       彦)の闘いを描いています。
       物語の中盤、服部家は上家と下家に分かれていて、上家の半蔵と下家の半蔵
       が居た。という新解釈も出てきます。本家筋が上家で、常に表舞台で活躍してい
       た。下家は陰の部分で謀略等を専門にしていた。というのである。主人公の渡
       瀬恒彦は下家の半蔵を演じています。
       斬新なアクション、斬新な解釈で公開当時は話題になったのですが、ちょっと斬
       新すぎたのではないかと思います。忍者映画なのですから、もう少し嘘を見せて
       欲しいと思います。もちろん一昔前にブームになった「アメリカン忍者」のように、
       荒唐無稽過ぎてもしらけてしまいますが・・・・・
       しかし緒方拳の甲賀忍者は不気味で凄みがあります。ストーリーは大したことな
       いが、緒方拳の怪演には拍手ものです。




     個人的評価(☆☆☆)                       





      第16回  「ゼイ・イート・ドッグス」

       このコーナー久しぶりの洋画です。今回はなんと珍しいデンマーク映画です。
       ヨーロッパはアメリカに負けず劣らず、映画製作の盛んな国が多い。
       フランス、イタリア、イギリス、ドイツ等特に盛んです。しかしデンマーク映画と
       は、私も今回初めてです。
       監督はラッセ・スパング・オルセン・・・・・・初めて聞きました。
       主演の俳優の名前も難しくて覚えていません。(笑)
       ここで簡単なストーリーの紹介を・・・・・
       銀行員の男(役名も覚えていないんですぅ)がガールフレンドに愛想を尽かされ
       て、家を出てしまうところから始まります。しかしこの男、ある日銀行強盗を退治
       したときから、少しずつ別の方向へ人生が動き始める。悪に手を染める兄の所
       へ行き、現金輸送車襲撃を持ち出す。
       兄は弟にこう言って聞かせる。
       「この世に絶対的な善と悪は無い。中国では犬でも食べるだろう」と・・・・・
       そして現金輸送車襲撃。初めての殺人。銀行員の男は徐々に本性がむき出し
       になっていく。という物語です。
       この映画、物語とは関係ないところで、語り部のような男が出てくるのですが、い
       ったい主人公とどう絡んでくるのか気になっていました。最後の最後で、ああっな
       るほどねえ。と呆れました。(笑)  そういうオチかい!!
       物語が比較的シリアスに進んでいたので、このオチはちょっと腹が立ちました。
       しかしよくよく考えてみると「この世に絶対的な善と悪は無い」という意味が、よく
       風刺されている終わりかたでした。ヨーロッパ的と言うか?・・・・・
       物語自体は私は批判的ですが、アクションシーンはかなり迫力満点です。
       ラスト近くの銃撃戦は「ヒート」を彷彿とさせる感じがありました。
       ビデオで時間つぶしに観るには丁度いいかも・・・・・
       高い料金を払って映画館で観たら、腹立っていたと思います。




     個人的評価(☆☆)                           





    第17回  「遠すぎた橋」

     今回の映画は、第2次大戦が舞台です。実際に行われた作戦で、ノルマンディー上
     陸作戦の2倍も規模が大きい作戦でした。それを史実に基づいて、オールスターキ
     ャストで描いています。流れとしては「史上最大の作戦」のような感じの映画です。
     作戦名「マーケットガーデン作戦」。マーケットは空挺隊、ガーデンは陸軍を指すそう
     です。
     監督はリチャード・アッテンボロー。出演は・・・・特に主演という人物がいない。
     出演はジーン・ハックマン、ショーン・コネリー、ジェームス・カーン、ロバート・レッドフ
     ォード、エドワード・フォックス、エリオット・グールド、ライアン・オニール、マイケル・
     ケイン、ハーディー・クルーガーというそうそうたるメンバーです。しかし主役級の俳
     優ばかりが総出演なので、どこかストーリーにまとまりがないように思えます。同じ
     オールスター映画に「史上最大の作戦」がありますが、あちらの方が成功した作品
     と言えるでしょう。
     さて「マーケットガーデン作戦」とはどういう作戦かと言うと、ノルマンディー上陸後、
     連合軍は圧倒的な物量でドイツ軍をフランスから追い出していた。しかし戦線が拡
     大するにつれて、その物資補給がままならなくなる。そこで補給路確保にはどうして
     も必要なオランダにある、5本の橋の確保を同時にしようとする。これが「マーケット
     ガーデン」作戦です。
     映画はどうしても5つの場所で、同時に物語が進むので焦点がぼやけているように
     感じました。上映時間は約3時間あります。「史上最大の作戦」に比べると私は退屈
     してしまいました。しかし戦闘シーンは今観ても結構迫力があります。かなり退屈は
     しましたが、オールスター総出演のお祭り映画として楽しめば、充分面白いかもしれ
     ません。それにしてもドイツ軍の戦車は、アメリカの戦車にちょっと手を加えてドイツ
     のマークを描いただけのちゃちな物でした。パンサーやタイガー戦車の勇姿が観て
     みたい。




    個人的評価(☆☆☆)                        





   第18回  「バニシング イン 60」

    いやーっ!待ってました。知る人ぞ知る幻のカーアクション映画の登場です。
    原題名は「GONE IN 60SECONDS」 この題名を聞いておや?と思った人は、
    かなりの映画通です。そうです。この題名はニコラス・ケイジ主演の「60セカンズ」と
    同じなのです。「バニシング イン 60」のリメイク版が「60セカンズ」なのです。
    監督、脚本、主演、スタントをH・Bハリッキーが行っています。
    ハリッキーの名前を聞いて、またまたピンと来た人は強烈な映画通です。
    アメリカンニューシネマのはしりだった「バニシングポイント」に主演した人です。
    
    物語は60秒で車を盗んでしまう男の話で、1日に52台の車を盗もうとするが、最後
    の1台、エレノア(マスタング)を盗もうとしたとき、仲間の裏切りにあい警察に張り込
    まれる。その後はカーアクション、カークラッシュの連続です。
    ラスト40分間は、とにかく主人公が逃げる逃げる、パトカー、一般車がスピン、横転、
    そして空を飛ぶ。
    私はアメリカ車は好きではないのですが、カーチェイスシーンはアメリカ車が似合って
    いると思いませんか?
    車のスタント出身のハリッキー自身がハンドルを握っています。そのカーチェイスシー
    ンは迫力満点です。ストーリーそのものは、たいしたことありません。しかしこの映画
    は、ストーリーよりも車が走るのを観る映画です。頭の中をカラッポにして観ましょう。
    ストレス解消にはもってこいだと思います。




   個人的評価(☆☆☆☆)                        






  第19回  「エクソシスト・ディレクターカット版」

   今時なぜディレクターカット版なのだろうと、不思議に思ってビデオを借りました。
   オリジナルが公開されたのは、20年以上前のことです。今更どうして?
   監督はウイリアム・フリードキン。
   主演のエクソシストにはマックス・フォン・シドー、悪魔に取り憑かれる少女を演じたの
   は、リンダ・ブレア。この女優さん、いったいどこへ行ってしまったんでしょうね。
   
   ストーリーは、奇行にはしる少女リーガンを心配して、母は病院に連れて行くが、原因
   は分からず、ますますリーガンの行動はエスカレートしていく。母は非科学的と思いつ
   つも、悪魔払いの儀式を行ってもらうよう牧師に依頼する。そして悪魔と牧師の命を懸
   けた戦いが始まる。という物語です。
   
   オリジナル公開時、全米で失神者続出というふれこみでした。しかし日本では思想や
   宗教観の違いから、失神する人はいなかったようです。私も何がそんなに恐いのだろう
   と思った一人です。生まれたときからカトリックの教えの中で育っていたなら、失神した
   り、吐いたりしたのでしょうけど・・・・・
   物語そのものは、構成もしっかりしていて、いい映画なのですが、どうしてディレクター
   カットなのか私には分かりませんでした。ディレクターカットや完全版と呼ばれる作品で
   成功したと思えるのは、
   「ターミネーター2・ディレクターカット」「エイリアン2・完全版」「レオン・完全版」くらいで
   はないでしょうか。この3作品は物語に厚みや奥行きが出来て、非常に良かったと思い
   ます。しかし今回の作品はどうでしょう。噂のスパイダーウォークなど表現する必要が
   あったのでしょうか。雷が光り、その瞬間悪魔の顔が扉に一瞬映るシーンがあるが、表
   現する必要があったのでしょうか。しかも20年以上経ってから・・・・・私はかえって単な
   る薄っぺらなホラー映画のようになってしまったように思う。
   このディレクターカット版が公開される2日前だったでしょうか、突然公開延期が監督か
   ら一方的に宣言されるというオマケ付き。これは監督、映画会社の宣伝ではなかった
   かと思うのです。
   フリードキン監督、「フレンチコネクション」で社会派とか硬派とか言われ、いい作品も
   多いが、コケル作品も多いようです。今回は申し訳ないけどコケタ方ですよ監督。
   



  個人的評価(☆☆)                          






   第20回  「タイタス」

     シェークスピア原作の物語の中で、最も残酷で美しいといわれている物語。
     映像化したのは、ジェリー・テイモア監督。
     主演はアンソニー・ホプキンス、ジェシカ・ラング。
     私、ジェシカ・ラング好きでしたねえ(好きでしたです)
     「郵便配達は二度ベルを鳴らす」の頃の彼女は、色っぽかったです。
     今回は色っぽいを通り越してました。オバサンになっているのでビックリしました。別
     の意味で迫力充分でした。

     物語はローマ帝国の時代。
     ゴート族征伐からローマに凱旋したタイタス将軍(アンソニー・ホプキンス)から始ま
     る。タイタスは戦死した三人の息子達の霊を弔うために、ゴート族の三人の王子の
     うち長男を生け贄にと言う。必死に命乞いをするゴート族の女王(ジェシカ・ラング)
     だったが、タイタスは聞き入れず、体を切り刻み内臓を火にくべてしまった。折しも
     ローマは次期皇帝を選ぶ時期にきていた。前皇帝の長男とタイタスの長男が皇帝
     の座を狙っていたが、タイタスは前皇帝の長男を皇帝にと推す。
     新皇帝が決まった日、皇帝はゴート族の女王を見そめてしまう。そして妃にしてしま
     う。捕虜の身から一気に皇后の身分まで上り詰めたゴートの女王は、ゆっくりとタイ
     タス一族に復讐の刃を向けていった。陰謀、策略に翻弄されるタイタス一族
     は・・・・・という物語です。

     先ず目を引いたのが、登場人物のファッションでした。古代ローマと現代ファッショ
     ンが上手く融合した感じでした。オートバイや車、ショットガンまで登場します。しかし
     違和感は全然なく、私はすごく楽しめました。でもこういう斬新な発想や映像感覚
     は、好き嫌いがはっきり分かれるでしょうね。私は好きです。物語そのものは、シェ
     ークスピア劇です。面白くない訳がありません。アンソニー・ホプキンスは「ハンニバ
     ル」の時よりも怪演ぶりは上だったように思います。存在感は充分です。
     斬新なファッションと映像で、シェークスピア劇を楽しみたい人にはお奨めです。




    個人的評価(☆☆☆☆)                      





   第21回  「ふたりの男とひとりの女」

     このコーナーでは初めてのコメディーです。
     主演はジム・キャリー。
     この俳優さん、ちょっと不遇だと思いませんか。私の周りにもあまり良い評価をする
     人がいません。「トゥルーマン・ショー」「マン・オン・ザ・ムーン」となかなかいい作品
     があるのですが、賞には無縁のようです。コメディー出身はなかなかアカデミーが獲
     れないと言うのは、本当なんでしょうね。私も「エース・ベンチュラ」「マスク」で注目は
     していたのですが、それほど気にかけていませんでいた。しかし「マン・オン・ザ・ム
     ーン」で、この俳優さんはもっと評価されるべきだと思い始めました。
     話が横道にそれました。
     この作品、監督は「メリーに首ったけ」のボビー・ファレリー&ピーター・ファレリー。

     物語は
     善良を絵に描いたような、ちょっと内気な白バイ警官チャーリー(ジム・キャリー)の
     物語。チャーリーは18年前の苦い経験を引きずっていた。それは相思相愛のすえ
     結婚した女に、その日のうちに浮気され、子供まで作られて家出されてしまったとい
     うこと。それ以来彼は町中の笑い者になってしまう。
     ある日彼がとうとうキレてしまう。ハンクというチャーリーとはまったく正反対の性格
     の男を作り上げてしまう。そう彼は二重人格になってしまったのだ。
     警察署もこれには大弱り。ちょうどその頃、ある犯罪で起訴された女を別の警察署
     まで護送するという任務が発生する。警察幹部はチャーリーをこの任務にあて、お
     払い箱にしようとする。しかしこの女が命を狙われるはめになり、大騒動が持ち上
     がる。尚かつ気の弱いチャーリーは、この女に恋をしてしまうが、女たらしのハンク
     も彼女をものにしようとする。チャーリーは事件を解決し、女たらしのハンクをやっ
     つけて、彼女と結ばれることが出来るだろうかというお話です。

     全編下ネタとブラックな笑いが満載です。ジム・キャリーのSFXを使わない、顔芸も
     健在です。またチャーリーとハンクの争いは、必見です。ジム・キャリーの一人芝居
     が光っています。
     この俳優さん、アカデミー賞など気にせず、どんどんこの路線で頑張ってもらいたい
     ものです。しかしこの作品、下品な笑いが多いので、嫌いな人も多いかもしれませ
     ん。私は、妙に気取ったイギリスやフランスのコメディーより、ストレートで好きです。




    個人的評価(☆☆☆)                       





    第22回  「戦争のはらわた」

     戦争映画の傑作の一つだと信じて疑わない作品です。しかも私の最も好きなサム・
     ペキンパー監督の作品です。
     アクション映画を語るとき、絶対外せないのがペキンパー監督だと思います。ウォ
     ルター・ヒルもジョン・ウー監督も、ペキンパー監督の影響を随分受けていると思え
     ます。しかし「戦争のはらわた」って題名はどうかなあ・・・・・
     主演はジェームス・コバーン、マクシミリアン・シェル

     物語は第2次大戦、東部戦線。連日ロシア軍の猛攻に晒されるドイツ軍部隊。そこ
     へプロシア貴族出身のストランスキー大尉(マクシミリアン・シェル)が着任する。彼
     は鉄十字賞が欲しいだけで、この戦線へ志願してきた。
     そして叩き上げの軍人スタイナー伍長(ジェームス・コバーン)とことごとく対立する。
     ロシア軍の猛攻。ストランスキー大尉は部隊に退却を命じるが、スタイナー隊には
     退却を知らせなかった。かくしてスタイナーとその部下は、敵の真っ直中に取り残さ
     れることになる。

     飛び交う銃弾と血飛沫。今観ても迫力充分のシーン。
     人間のエゴ、裏切りや保身がドロドロと渦巻く人間関係。
     ラスト近くはあまりにも虚しいシーンが連続する。
     ここ2〜3年は第2次大戦ものが流行すると言われてきた。「プライベート・ライアン」
     もその一つだが、この「戦争のはらわた」は「プライベート・ライアン」より作品的に上
     だと思います。確かに「プライベート・ライアン」は戦闘シーンから恐怖を感じました
     が、虚しいとか空虚とかは感じませんでした。しかし「戦争のはらわた」はガンガン
     感じます。やはり人間の描き込みはペキンパー監督の得意とするところで、彼の作
     品のほとんどは、内面描写や人間関係をじっくり描いています。
     とにかくこの作品は絶対にお奨めです。間違いなく第一級の戦争映画の一つです。

    


    個人的評価(☆☆☆☆☆)                     






    第23回  「ラスト・シューティスト」

     このコーナーで初めてのウエスタンです。監督は私の大好きなドン・シーゲル。
     主演はジョン・ウエイン、ジェームス・スチュアート、ローレン・バコール、ロン・ハワー
     ド
     ジョン・ウエインは若い人には、馴染みが薄いかも知れませんね。アメリカを代表す
     るウエスタンの王様です。生涯ウエスタンに命を懸けたような人で、彼が主演した現
     代劇は、刑事物が2本と戦争物が5本位ではなかったでしょうか。それ以外は全て
     ウエスタンです。
     監督のドン・シーゲルは男っぽい、骨太の映画を撮ることで有名です。
     代表作は「ダーティー・ハリー」、イーストウッドをアメリカでメジャーにした1人です。

     物語ですが、時代は20世紀初頭。
     老ガンマン、ブックス(ジョン・ウエイン)が、数年来の付き合いのホステトラー医師
     (ジェームス・スチュアート)を訪ねるところから始まる。
     そこでブックスはホステトラー医師に体を診てもらう。以前から腰のあたりに激痛が
     走っていたのだ。そして診断の結果、ブックスは末期癌と診断される。余命2〜6週
     間だと言う。ブックスは残された時間を静かに送るために、町はずれの下宿屋に部
     屋を借りる。しかしブックスが以前名保安官で、30人も人を殺したことが分かる
     と、一変して周囲の反応が変わってしまう。彼の名前を利用して、金儲けをしようと
     する者。町に災いが起こることを心配して、早く死んで欲しいと思う者。そして彼に
     恨みのある者や彼を倒して名を挙げようとする者まで集まって来る。
     そして彼が最後にとった行動は・・・・・と言う物語です。

     19世紀の生き残り、最後のガンマンの残された時間が、淡々と描かれています。
     そしてこの作品は、ジョン・ウエインの遺作になりました。
     現実に彼は癌を宣告され、癌と闘いながらこの作品を撮っている。
     物語と現実がだぶり、涙です。
     ジョン・ウエインの死イコール、古き良き時代のアメリカが終わった日と言っても、過
     言ではないでしょう。
     決して派手ではない、静かでありながら、静かに燃える男に拍手です。
     余談ではありますが、ロン・ハワード監督(この時点ではまだ監督ではない)が下宿
     屋の女主人の息子役で出ています。ブックスを慕う少年の設定です。
     とにかく借りて損はない作品です。




    個人的評価(☆☆☆☆)                      









   第24回  「イギリスから来た男」

     久し振りのハードボイルドです。結論から先に言います。ハードボイルド好きなら絶
     対観るべし。特に娘さんのいるお父さんには、是非観てもらいたいです。
     
     監督は「トラフィック」でアカデミー監督賞を獲った、スティーヴン・ソダーバーグ。
     主演はテレンス・スタンプ、ピーター・フォンダ

     娘の死を知らされて、イギリスからアメリカへきた男、ウイルソン(テレンス・スタン
     プ)の短いアメリカでの話し。
     娘の死に疑惑を持ち、一人事件を調べていくうち、切なく悲しい事実に突き当たる。
     というどこにでもあるストーリーなのです。テーマが特に新鮮と言う訳でもなく、激し
     いアクションシーンが売りと言う訳でもない。しかしスタイリッシュなカメラワーク、事
     件を淡々と調べていく名優テレンス・スタンプの演技が、見る者を画面に惹きつけま
     す。
     強い男でありながら、一方では弱く悲しい男を演じるテレンス・スタンプに
     拍手そして涙です。




    個人的評価(☆☆☆☆)                      










    第25回  「追撃者」

      シルベスター・スタローンの久し振りのアクション映画です。
      今回かなりハードボイルドに徹しているが、似合わない。
      彼のファンの人にはご免なさい。しかし本当に似合っていないのですから仕方が
      ない。スタローンはやっぱり、肉体馬鹿アクションに徹するべきです。弓矢でヘリを
      落としたりとか・・・・但し、幾分アクションのキレが悪くなっていますが・・・・・

      監督はスティーヴン・ケイ。
      主演はシルベスター・スタローン、マイケル・ケイン、ミッキー・ローク

      カーター(シルベスター・スタローン)は5年間交流を絶っていた、弟の死を知る。
      事件の臭いを感じたカーターは、生まれ故郷に帰ってくる。初めて顔を合わせる
      弟の娘と妻。周りは誰も事故死だと信じて疑わない。そんな中で少しずつ糸口を
      見つけ、弟の死の真相を知ることになる。

      前回紹介した「イギリスから来た男」とシチュエーションが殆ど同じです。
      娘が弟になっただけの話です。
      いかんせん配役が悪い。今更スタローンでもないだろう。あの筋肉をスーツの下
      に隠しても、ハードボイルドな感じは全然ありゃしない。もっと華奢で、陰のある男
      でなくてはいけない。
      途中、ミッキー・ロークが出てくるのですが、益々スケベ顔に磨きが掛かっていて、
      私は好きになれませんでした。スタローンとミッキー・ロークとのファイトシーンは迫
      力ありましたが、最終的には消化不良でした。スタローンのファンの人は観て下さ
      い。そうでなければ、お奨めしません。
      私は劇場で観ようかどうしようかと、悩んだ作品でした。劇場で観なくて良かった。




     個人的評価(☆☆)                        










    第26回  「処刑人」

      この作品も結論から先に言うと、銃撃アクション大好きさんは、観て損はありませ
      ん。私もこの作品は気に入りました。

      監督はトロイ・ダフィー
      主演はショーン・パトリック・フラナリー、ノーマン・リーダス、ウィレム・デフォー

      コナー(ショーン・パトリック・フラナリー)とマーフィー(ノーマン・リーダス)のマクマ
      ナス兄弟は、何処にでもいる気のいいあんちゃん。ある夜、行きつけのバーで仲
      間達と飲んでいると、立ち退きを強要しているロシアンマフィアに出くわしてしまう。
      翌日、2人のロシアンマフィアの死体が、路地裏で発見される。
      FBIの敏腕捜査官ポール・スメッカー(ウィレム・デフォー)が捜査に乗り出すが、
      コナーとマーフィーは自首し、正当防衛が成立して釈放される。
      釈放される前、彼等2人は神の啓示を聞く。悪しき者の血を流せと・・・・・
      先ず手始めに、ロシアンマフィアの幹部の集まりを襲撃し、9人を秒殺してしまう。
      次々と悪人達を処刑していく彼等を、執拗に追うスメッカー捜査官。そして組織が
      雇った最強最悪の殺し屋。そして物語は意外な方向へと展開していく。

      スピード感のあるストーリー展開。斬新なカメラワーク。どれを取っても気に入りま
      した。2人の襲撃シーンは、先ず死体発見から始まり、スメッカー捜査官が状況か
      ら推測、判断しながら、再現シーンのように始まる。この展開も新鮮で、私は好き
      です。
      俳優で気に入ったのは、ウィレム・デフォーですね。「レオン」の時のゲイリー・オー
      ルドマンに勝るキレた刑事役でした。死体を前にして、ポケットからウオークマンを
      取り出し、クラシックを聴きながら死体を検分する。最高でしたね。「スピード2」の
      間抜けたオヤジの役より、数倍面白いキャラクターでした。
      ここでこの作品の評価とは、ちょっと関係ない話。
      この映画でもそうですが、2丁拳銃を使って銃弾を撒き散らすように撃つシーンが
      あります。なぜ主人公には弾が当たらないの?当たっても致命傷にならないよう
      な所ばかりなの?チンピラには1発か2発位で当たるのに、主役と絡む悪人には
      なぜなかなか弾が当たらないの?5〜6m位しか離れていないのに・・・・・
      などとあら探しをしてしまいましたが、充分面白い作品でした。
      



     個人的評価(☆☆☆☆)                       










    第27回  「漂流街」

      以前から気になっていた映画を観ました。何て感想を言えばいいのでしょう。スピード感
      はあるのだが、テンポが悪いのだろうか?面白かったのだが、何となくノリが悪いよう
      な・・・・・嫌いな設定ではないのだが、何となく違和感がありました。

      ストーリーは・・・・・うーんあまりよく覚えていない。
      ブラジル人の男と中国の女が恋人同士で、やくざとチャイニーズマフィアの麻薬取引現
      場を襲い金を奪おうとするが、やくざとチャイニーズマフィアに追われる羽目になるとい
      うお話。

      しかし懐かしや、吉川晃司が出てくるシーンは格段によくなる。トリガークレイジーぶりを
      怪演していました。気に入らない者がいれば、すぐぶっ放す。性別問わずぶっ放す。そ
      してもう一人の主人公・・・・そうそう言い忘れましたが、主人公は1組の恋人ではなく、
      吉川晃司と及川光博の二人だと断言できます。この及川光博のチャイニーズマフィアは
      似合いすぎています。冷血な感じがよく出ていました。
      だがあのラストバトルは何なんだ。ナーンカ物足りません。
      しかし吉川晃司のトリガークレイジーぶりを観る価値は充分あります。


     個人的評価(☆☆☆)                            










    第28回  「シックス・デイ」

      主演はご存じアーノルド・シュワルツェネッガー。最初に観た私の素直な感想は、シュワ
      ちゃん年取ったなあ・・・・です。この感覚は「ダーティー・ハリー」の4作目あたりで、イー
      ストウッドが辛そうに走っているのを見て、ショックを受けた感じににています。私のこの
      気持ち、映画ファンの皆さんなら分かってくれると思います。と言うことで最近は年に1
      本のペースのシュワちゃんの最新作は如何に。

      監督はロジャー・スポティスウッド。共演はロバート・デュバル

      DNA研究も究極のところまでいってしまっている近未来。飼っているペットが死んでも、
      そのDNAでクローンを造ってしまう。但し、人間のクローンは法律で禁止されていた。
      アダム(シュワルツェネッガー)は娘が飼っている犬が死んで、頭を悩ませていた。
      クローンで犬を再生するべきかどうか。アダムはクローンをよく思っていなかったのだ。
      そして自分の誕生日、仕事から家に帰ると自分とまったく同じ人間が、誕生パーティー
      をしている最中に出くわす。彼のクローンがアダムとして家に入り込んでいたのだ。
      いったい誰が何の為に・・・・・というストーリーです。

      先にも書きましたが、シュワちゃんのアクションにはキレが無くなっています。
      歳だから仕方がないのですが、ファンとしてはちょっとショックです。
      ストーリーもありきたりのように思いました。映画館で1800円払うには勇気がいるかも
      しれません。ビデオで充分です。
      シュワちゃん、俳優辞めて早くアメリカ大統領になって下さい。


     個人的評価(☆☆)                              










    第29回  「ダンサー・イン・ザ・ダーク」

      劇場公開中観たいと思いながら、見すごしてしまった作品です。
    
      監督はラース・フォン・トリアー。
      主演はビョーク、カトリーヌ・ドヌーブ
      いやあカトリーヌ・ドヌーブなんて懐かしい。一世を風靡した美女も、おばさんになってい
      るのでビックリしました。

      セルマ(ビョーク)はチェコからアメリカに移住し、息子1人と貧しいながらも、人々の善
      意や優しさに包まれた生活を送っていた。
      ただ一つセルマには、彼女を取り巻く人々に秘密にしていることがあった。その秘密が
      知られたとき、彼女の運命の歯車が少しずつ狂っていくのであった。

      主演のビョークのことは私は、まったく知りませんでした。美人でもなく、可愛いのでもな
      く、しかし非常に魅力のある人です。劇中時折入る彼女の歌声は、力強く優しく切ない。
      
      人と人との信頼がどれだけ不安定なものであるか、また絆というものが、いとも簡単に
      切れるものであるということを、思い知らされる作品でした。
      ああ人生は何と美しく、切なく、残酷なことか・・・・・久し振りに感動しました。
      ただ1つ難点を言えば、約130分の上映時間中そのほとんどが、手持ちカメラを使って
      撮影されたらしく、画面が上下左右に細かく揺れる。これにはちょっと船酔いに似た感
      覚になってしまった。これが私には減点の対象になってしまった。


     個人的評価(☆☆☆☆)                           










   第30回  「アヴァロン」

      押井守の作品である。彼の信奉者でない限り、観るほどではないです。彼の大ファンで
      あれば、こたえられないのでしょうが、私はごく普通の映画ファンです。全然楽しめませ
      んでした。映画は観る人の数だけ感想があります。感性の問題なので、どのように感じ
      ようといいのですが・・・・また自分の感想を押し付ける気もありませんが・・・・はっきり言
      います。この映画退屈極まりないです。私は映画(この場合ビデオ)を観るとき、まず寝
      てしまうということは、ほとんどありません。しかしこの映画だけは、始まって15分くらい
      で寝てしまいました。ウトウトしては映画を観て、またウトウトしての繰り返しでした。かと
      言って巻き戻しして観るほどでもなし・・・・ですから今回感想といっても、正確には書け
      ないんです。ただ私がどのような状態で観ていたかを想像して頂ければ、その感想はお
      のずと分かろうというものです。


    個人的評価(☆)                               










    第31回  「ザ・セル」

        最近活躍がめざましい、ジェニファー・ロペスの最新作です。
        ちょっと余談ですが、近頃有色系の女優さんが頑張っていると思いませんか。彼女
        もその一人だと思います。
        監督はターセムと言う人で、ビデオクリップ等を撮っていた人だそうです。
        この映画もストーリーというほどのものはありません。
        連続女性殺人鬼が昏睡状態になってしまう。彼は最後の犯行を犯していたのだが、
        昏睡状態なので尋問が出来ない。そこでジェニファー・ロペスが、彼の思考の中に
        潜り込み、監禁されている女性の居場所を聞き出そうと言うストーリーです。
        
        ほとんど映像美とジェニファー・ロペスの美しさを観る為の映画です。設定が殺人犯
        の思考の中ということで、現実にはあり得ないシュールな映像の連続です。しかし私
        は充分楽しめました。が彼女の美しさをもってしても、ストーリー自体はそれほどで
        はありませんでした。
        評価はジェニファー・ロペスが私好みなので、少し甘くしてあります。


       個人的評価(☆☆)                        




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