第82回   「パットン大戦車軍団」
監督 フランクリン・J・シャフナー
出演 ジョージ・C・スコット、カール・マルデン、カール・ミカエル・フォーグラー
一口メモ 1970年アカデミー最優秀作品賞と、最優秀主演男優賞を獲得した作品です。しかしジョージ・C・スコットは、主演男優賞の受賞を拒否。当時話題になりました。脚本にフランシス・フォード・コッポラが参加しています。また軍事顧問に、パットン将軍と戦線を共にした、オマー・N・ブラッドリー将軍が参加しています。
ここでパットン将軍についてお勉強を・・・・・勇猛果敢で猛将として知られるアメリカの軍人。第2次世界大戦のヨーロッパ戦線では、1944年8月1日から45年5月7日までに、12000の都市を解放するという記録を持っている。彼の戦争哲学は、常に攻撃あるのみ。防御や死守という文字は無かった。前進停止の命令がなければ、口実を作ってロシアまで攻撃しようとした人物である。これが元で解任されるのだが・・・・
ストーリー 1941年アフリカ、チュニジア。アメリカ軍とイギリス軍の機甲師団は、砂漠の狐と異名をとるロンメル将軍(カール・ミカエル・フォーグラー)の機甲師団に、ことごとく撃ち破られていた。そこでオマー・N・ブラッドリー将軍(カール・マルデン)はジョージ・S・パットン将軍(ジョージ・C・スコット)を呼び寄せる。頑固で偏屈、口が悪くて、行く先々でトラブルを起こしていたが、優秀な戦略家でもあった。
アフリカからドイツ軍を駆逐することに成功したパットンは、今度はシシリー島攻略の司令官に任命される。イタリア戦線を経て、パリ解放、ノルマンディー上陸作戦、バストーニュ解放と数々の戦績を残すが、トラブルもかなり起こしていた。ロシア軍がベルリン陥落に成功するが、ベルリン一番乗りを目指していたパットンは、それが面白くない。また大の共産嫌いだった彼は、口実をもうけてロシアを攻撃してやるといきまく。そしてそれが元で、第3軍を解任させられる。
感想 戦争映画ではあるが、これはパットンを描いた人間ドラマとしてみた方がいいだろう。政治的配慮などには一切関知せず、頭の中は戦うことばかり考えていた、根っからの職業軍人。時に偏屈で嫌なオヤジなのだが、ある時は非常に頼りがいのあるオヤジになる。映画の1シーンに、こんな場面がある。パットンが野戦病院を訪ねてくる。傷ついた兵士達がベッドに横たわっている。一人の兵士のベッド脇に跪き、涙ぐむ。次の兵士のベッドへ行くと、その兵士はどこにも傷を負っていない。聞けば砲撃の恐怖で、精神が参ってしまったと言う。するとパットンは烈火のごとく怒り狂う。
「ここは傷ついた英雄達が休む所だ!」「貴様のような臆病者の来る所ではない!さっさと最前線へ戻れ!」と頭を叩き、尻を蹴飛ばす。
パットンの人間性をよく表現している1シーンだと思う。しかしここまで偏屈オヤジだとちょっと困るが、今の日本の政治家にも、これくらいカリスマ性のある政治家が出てくればいいのになどと思いながら観ていました。2時間57分の上映時間ですが、短く感じさせます。観て損は無し。
ちなみにパットン将軍の右腰には、J・S・Pと彫刻が入った象牙のクリップパネルのピースメーカーが入っていました。
個人的評価 ★★★★★                              




































第81回   「タイガーランド」
監督 ジョエル・シューマカー
出演 コリン・ファレル、クリフトン・コリンズ・Jr、マシュー・デイビス、シア・ウィグハム、トーマス・グイリー、コール・ハウザー、ラッセル・リチャードソン
一口メモ 現在若手俳優一番の注目株、コリン・ファレルの傑作。彼はこの作品で、ボストン批評家協会賞最優秀主演男優賞を獲得しました。
ストーリー 1971年泥沼化していくベトナム戦争。その頃ルイジアナ州ポーク基地では、ベトナムへ出征する為新兵達が訓練の日々を重ねていた。その中には、大学を中退して戦争の現実を知ろうとする者。ベトコンを殺すことだけが、国のためだと信じて血気に燃える者。職のあてがなく、仕方なく軍隊へ入った者などがいた。そんな新兵の中で、公然と平和を唱える者がいた。彼の名はボズ二等兵(コリン・ファレル)。理不尽な上官の命令は、ことごとく反抗していた。彼の行動は、徐々に軍隊の欺瞞をさらけ出していくことになる。周りの新兵は、動揺を隠せなくなる。ある者はボズと心を通わせ、ある者はボズを快く思っていなかった。しかしボズは、軍規の抜け道に精通していて、押しつぶされそうになった新兵を、一人また一人と除隊させていく。だが彼の努力もここまでであった。訓練最後の1週間。タイガーランドへ送られることになった。ここはベトナムに次ぐ、この世で2番目の地獄。そこでボズを待っていたのは、思いもかけない事件であった・・・・・
感想 コリン・ファレルの存在感に感動。ストーリー、脚本に感動。これまで「ディアハンター」「プラトーン」等傑作が生まれたが、ここまで若者一人一人の心情に迫った作品はなかったように思う。戦闘シーンや凄惨なシーンは一切無いが、若者達の不安感、恐怖感がよく描かれている。絶対観るべし。
個人的評価 ★★★★★  誰が何と言おうと名作だと思う。                          




































第80回    「ワイルドバンチ/特別版」    1969年
監督 サム・ペキンパー
出演 ウィリアム・ホールデン、アーネスト・ボーグナイン、ロバート・ライアン、エドモンド・オブライエン、ウォーレン・オーツ、ベン・ジョンソン、
一口メモ 20世紀最後の西部劇監督と言われる、ペキンパー監督の最高傑作。バイオレンスの美学は、芸術的と言ってもいいほどで、私は彼を越える監督は未だ存在していないと言い切ります。
ストーリー 西部開拓時代も終わりをつげた20世紀初頭のアメリカ。パイク(ウィリアム・ホールデン)、ダッチ(アーネスト・ボーグナイン)、ライル(ウォーレン・オーツ)達強盗団は、白昼銀行襲撃をするが、かつての仲間デューク(ロバート・ライアン)らに待ち伏せされ、多くの仲間を失う。パイク達は国境を越え、メキシコ領内に入る。それをデューク達が執拗に追跡する。彼等もまた無法者達で、恩赦を餌に集められたのだった。その頃メキシコでは、独立の気運が高まっており、マパッチ将軍とパンチョ・ビラが戦闘を繰り返していた。パイク達は米軍の武器弾薬輸送列車を襲い、マパッチ将軍と武器の取引を行う。これが最後の仕事になるはずだったのだが・・・・・仲間のエンジェルがマパッチ将軍に捕まった事から事態は急変し、壮絶なラストに向けて加速していくのであった。
感想 この作品もDVDで観ました。私はビデオも持っているのですが、特別版と言うことで衝動買いをしてしまいました。(笑)
まずアクション映画ファンを自称するなら、絶対に観るべき作品です。
とかくペキンパー監督の作品は、バイオレンスシーンの激しさが前面に押し出され気味で、彼からバイオレンスシーンを取ったら何も残らないと酷評するむきもあります。しかし違う。彼の作品の根底にあるのは、時代の波に乗り遅れた男達への優しさであり、愛情であるのだ。この作品にも監督の暖かい眼差しが随所に観られます。
とは言え、やっぱりバイオレンスシーンは物凄く、ジョン・ウー監督、ウォルター・ヒル監督はかなり影響受けたのではないでしょうか。特にウォルター・ヒル監督の「ダブル・ボーダー」のラストシーンは、本作のラストシーンとそっくりです。あっまた話が横道に逸れてしまいました。
とにかくアクション映画、ウエスタンの最高傑作の一つであることは、間違いないです。もう一度言います。絶対観ろ!
個人的評価 ★★★★★ 古い男達の生き様に、涙なみだです。                         




































第79回    「燃えよドラゴン/特別版」   1973年
監督 ロバート・クローズ
出演 ブルース・リー、ジョン・サクソン、ジム・ケリー、アーナ・カプリ、アンジェラ・マオイン
一口メモ 言わずとしれたブルース・リーの傑作。日本にカンフーブームを巻き起こすきっかけになり、また香港映画(本作は香港映画ではないが)を数多く日本に紹介するきっかけにもなった作品です。この作品が公開された当時は、あちこちでブルース・リーの真似をする人がいましたね(笑)
私もその一人だったですが・・・・(笑)
今回特別版ということで、DVD(衝動買い)で楽しみました。公開当時より数分長いバージョンらしいのですが、私はどこが追加されたのかよく分かりませんでした。
映画通なら知っていることでしょうが、まだ無名のサモハン・キンポーとジャッキー・チェンがリーの相手役として出演しています。サモハンは冒頭に、ジャッキーはラスト近くに出てきます。ほんの一瞬でやられるけど(笑) 
ストーリー 3年ごとに行われる武術トーナメントが、今年もハンの島で開催される。しかしハンは表の顔とは別に、裏の顔も持っていた。彼の島は麻薬密売の為の島で、トーナメントは彼の片腕を探す為のものであった。そこで単身島へ乗り込むことになったリー(ブルース・リー)は、亡き妹(アンジェラ・マオイン)の仇がハンの片腕であることを知る。妹の復讐と麻薬組織壊滅の為、リーの鉄拳が唸る。
感想 初めて劇場で観た時は、人間技ではないとショックを受けた覚えがあります。その感想は何度観ても変わることなく、今回も最後まで引きずり込まれました。随所に東洋哲学的な部分も表現され、リー本人の考え方が現れていると思いました。
彼が本当に強かったのかどうかは、観る人の判断に任せるとして(私は強かったのだろうと信じています)機会があれば、是非DVDの映像特典も観て下さい。物凄いパワーの蹴りや突きを披露してくれます。
感想が横道に逸れましたが、観ていない人は絶対観ろ!と言いたい作品です。
個人的評価 ★★★★★  あの筋肉はボディービルダーの作られた筋肉とは違う。凄い。        




































第78回    「パニック・ルーム」
監督 デビッド・フィンチャー
出演 ジョディー・フォスター、クリスティン・スチュワート、フォレスト・ウィティカー、ドワイト・ヨーカム、ジャレッド・レト
一口メモ 「セブン」「ゲーム」「ファイトクラブ」など不条理な世界を描いたら天下一品のフィンチャー監督。今回はどのような手法で観客の度肝を抜くのでしょう。主演は本来ニコール・キッドマンだったそうですが、キッドマンの怪我により、撮影1週間前にジョディー・フォスターに決定したそうです。
ストーリー 夫と別れたメグ(ジョディー・フォスター)は一人娘のサラ(クリスティン・スチュワート)を引き取り新居に引っ越してきた。4階建ての古い家ではあったが、申し分のない新居であった。ただ一つ普通の家と違っていたのは、パニック・ルームと呼ばれる部屋があることだった。この部屋は完全に外界から遮断され、外部からの侵入は絶対不可能な設計がなされていた。新居に引っ越してきた初日の夜、バーナム(フォレスト・ウィティカー)ら3人の賊が押し入ってきた。メグとサラは咄嗟に、パニック・ルームへ避難した。パニック・ルームへ入ろうとする賊と、パニック・ルームへ入らせまいとするサラの長い夜が始まった。
感想 滑らかなカメラワークは、ヒッチコックの作品を彷彿とさせる。これはサスペンス映画の王道を行ってます。但しフィンチャー監督らしさは全然ありません。「セブン」や「ゲーム」のような衝撃のラストは用意されていません。かといって「ファイトクラブ」のような不条理な部分もありません。正統派のサスペンス映画です。約2時間飽きさせずに引っ張っていきます。しかし私が思うに、かなり高額ギャラを取るジョディー・フォスターでなくてもよかったように思うのだけど・・・・どうなんでしょう。そうそう、意外と簡単に事件が解決してしまうのは、マイナスポイントではないでしょうか。もう少しハラハラ感が欲しいと思いました。
個人的評価 ★★★  ジョディー・フォスターって意外と巨乳(どこ見とるんじゃ・笑)             




































第77回    「WASABI」
監督 ジェラール・クラボジック
出演 ジャン・レノ、広末涼子
一口メモ リュック・ベッソン監督プロデュースと言う事だけど、どうなんでしょ。
ストーリー 暴力的な捜査で煙たがられているユベール刑事(ジャン・レノ)は、今日も強引な捜査を行う。ユベールの上司は早速彼に、しばらく有給休暇を取る事をすすめる。そんな時ユベールのもとに、19年前姿を消したかつての恋人ミコが死んだと連絡が入る。彼は休暇を利用して早速日本へ飛ぶ。そして弁護士からミコの遺言が告げられる。それはあと2日で20歳になる娘のユミ(広末涼子)の後見人になることだった。彼女はユベールの実の娘であったのだ。しかも彼女には2億ドルもの遺産が入るようになっていた。ユミの周りで不穏な動きが目立ち始めた。ユベールはユミを守る事が出来るのだろうか。そして親子の絆を取り戻す事が出来るのだろうか。
感想 あ〜あっ!やっちゃったよベッソン監督。もういいかげん勘違いするのもはなはだしい。「グランブルー」「ニキータ」「レオン」は確かに名作だと思うが、だからと言って、今も客をよぶことが出来る監督かと言えば、そうではない。ベッソン監督プロデュースと言う言葉に、何度も騙されたファンも多いのではないでしょうか。私もその一人ですが・・・・
あっそうそう感想は・・・・すみませんウトウトしていたので、よく分かりません。面白くない事だけは、はっきりしています(笑)
ストーリーもあまりよく覚えていないのです。コメディーだという事だけは分かっています。とにかくジャン・レノ、広末涼子の強烈なファンでない限り、観る必要ないと思います。えっ?話題について行けなかったらカッコ悪いので、チェックするって?ええっ選択の自由はあるのですから、観たいと思えば観て下さい。でも話題にものぼらない作品だと思いますよ。
個人的評価   広末涼子様、これで国際女優などと勘違いしないで下さいね。                  




































第76回    「ジェヴォーダンの獣」
監督 クリストフ・ガンズ
出演 サミュエル・ル・ビアン、ヴァンサン・カッセル、モニカ・ベルッチ、エミリエ・デュケンヌ、ジェレミー・レニエ、マーク・ダカスコス
一口メモ 18世紀のフランス・ジェヴォーダン地方で起きた、女子供だけを狙う連続殺人の映画化。フランス史上最大のミステリーと言われ、現在も謎のままだそうです。犠牲者数は100人にのぼると言われています。
ストーリー 1764年フランス・ジェヴォーダンでは、女子供ばかりを狙う獣にジェヴォーダンの民は震え上がっていた。ルイ15世は科学者のフロンサック(サミュエル・ル・ビアン)に事件解決の命を下した。さっそくフロンサックは従者のマニ(マーク・ダカスコス)を連れてジェヴォーダンへ向かう。死体を検死し、目撃証言などから大型の獣によって殺されたと判明するが、狼以上に大きい獣はフランスには存在しない。獣退治に軍隊まで組織し山狩りを行うが、捕まるのは狼だけ。狼を犯人に仕立て上げ、一件落着を狙う国王はフロンサックをパリに呼び返す。しかし犠牲者は増えるばかり。若き貴族マルキ(ジェレミー・レニエ)はフロンサックにジェヴォーダンに戻って獣退治をすることを懇願する。フロンサックは恋人マリアンヌ(エミリエ・デュケンヌ)に会えることも含めてジェヴォーダンに戻る。そして獣を利用して大きな陰謀が進んでいるのを知ることになる。
感想 これはフランス映画ですよねえ?中身は香港映画かと思うほど、スピーディーなアクション映画でした。フランス最大の謎を、そんな風に持ってきたかと感心しました。「Xファイル」のような謎解きには期待しないようにしましょう。これはアクション映画なのです。特にマニ役のマーク・ダカスコスのカンフー?アクションはなかなかの切れ味でした。
そしてもう一人、マリアンヌの兄ジャン・フランソワ役のヴァンサン・カッセルがいい味出しています。
個人的評価 ★★★  しかしあの獣は何だったんだろう。                               




































第75回    「エネミー・ライン」
監督 ジョン・ムーア
出演 オーウェン・ウィルソン、ジーン・ハックマン、ガブリエル・マクト、ホアキン・デ・アルメイダ
一口メモ 「ブラックホークダウン」と同時期に公開された作品ですが、「ブラックホークダウン」とどこまで張り合えるのでしょうか。
ストーリー アラビア海に展開するアメリカ空母カールビンソン。彼等の任務はサラエボでの監視活動。しかし停戦が決定しNATO軍は順次撤退する事になった。そんな時、クリス・バーネット大尉(オーウェン・ウィルソン)とスタックハウス大尉(ガブリエル・マクト)にFA−18で、写真偵察の命令が下る。この命令もいつもの監視活動と変わらないものだった。彼等は早速飛び立つが、セルビア人勢力の上空を通過したとき突如ミサイル攻撃を受ける。ミサイルで機体は破壊されるが、間一髪で2人は脱出に成功する。しかしそこは敵勢力の真っ直中。
カールビンソンではレイガート司令官(ジーン・ハックマン)が救出作戦を立てるが、上層部はNATO軍撤退と停戦が合意されたばかりなので、自力脱出を命令する。スタックハウス大尉は敵に捕まり処刑される。バーネット大尉はたった一人、執拗に追跡してくる敵をかわしながら、合流地点を目指して走り出すのだった。
感想 オイオイこれはドタバタ喜劇か?とにかくオーウェン・ウィルソンが走り回る。「太陽にほえろ!」の新人刑事もビックリするほど走り回るのだ。私はもちろん軍隊の経験はないが、敵地深く入り込んだときは、夜を待って静かに行動するのではないだろうか。しかしこの主人公真っ昼間から、しかも遮蔽物も何もない草原をただひたすら走るのだ。ちょっとおかしいんじゃないの?尚かつ一番危険と思われる市街地まで通過するのだ。普通は迂回するぞ。映像的にも気に入らないところが多い。時折はいる「マトリックス」風?映像。急にスローモーションになったり早回しになったり・・・・もううんざり、食傷気味です。ストーリーはどうだったのかって?これはドタバタ喜劇です。ストーリーを楽しむより、大いに笑いましょう。
そうそうもう一つ言い忘れました。雨あられのように降り注ぐ機関銃弾、機関砲弾、戦車砲弾、しかし主人公には絶対当たりません。かすり傷一つ負わす事が出来ません。それはないだろう。私は時々サバイバルゲームをするが、おもちゃのガンで撃っても、「下手な鉄砲、数撃ちゃ当たる」なのに、映画の中では当たらないのです。不思議・・・・・
ビデオで充分です。映画館で観なくて良かったよ。
個人的評価   ジーン・ハックマンの頑固オヤジ風軍人は、もはやはまり役か?             























第74回   「ダブルタップ」
監督 ロー・チーリョン
出演 レスリー・チャン、アレッンス・フォン、ビンセント・コク、ルビー・ウォン、モニカ・チャン
一口メモ 題名の「ダブルタップ」とは、シューティングマッチが好きな人やガンマニア(あまり好きな言い方ではないが・・・)の人には分かると思いますが、とりあえず説明を・・・・ダブルタップとは、ガンを構え狙った場所に超高速で2発撃ち込む事です。プロシューターが撃つと、銃声は1発分しか聞こえず、狙った所にワンホールになるといいます。
ストーリー リック(レスリー・チャン)は天才的シューターであったが、今はカスタムガンの製作やシューティングのインストラクターをして暮らしていた。ライバルであるミウ刑事(アレックス・フォン)はIPSC大会でリックとの対戦を望んでいた。そして大会当日リックも参加する事になった。リックとミウ刑事は順当に勝ち進んでいった。そして決勝の日、ミウ刑事の同僚が大会会場で銃を乱射し始める。ミウ刑事は狙いをつけるが、どうしても引き金を引けない。躊躇している時にリックがダブルタップでヘッドショットをきめる。その時リックの心に快感にも似た感覚がよぎる。数年後、やくざ数人が秒殺されるという事件が起こる。すべてヘッドショットの死体だ。捜査線上にリックが浮かび上がる。
感想 ストーリーは楽しむな(笑)。なんとなく読めるストーリー展開です。シューティングマッチが好きな人は、IPSCの大会シーンが楽しめます。それ以外はとるとこなし。映画館で観ていたら、入場料返してって言いたくなったでしようね。「男達の挽歌」のレスリー・チャンがこんな役を演じるなんて、ほとんどサイコじゃないか・・・・不思議と顔までサイコっぽく見えてくる。もっと作品を選んだらってアドバイスしたくなりました。
個人的評価 ★                                     






















第73回   「トレーニングディ」
監督 アントニー・フュークワー
出演 デンゼル・ワシントン、イーサン・ホーク、スコット・グレン、スヌーブ・ドッグ
一口メモ 私デンゼル・ワシントン嫌いなんですよね。ハンサムで知的で清潔で正義漢に溢れているキャラクターが多かったので、それが嫌いだったんですよね、悪役好きの私としては・・・・・しかしデンゼル・ワシントン初の悪役ということで、早速チェック。
ストーリー 新人刑事ジェイク(イーサン・ホーク)は希望に燃えて麻薬捜査課に赴く。今日一日腕利きの刑事アロンゾ(デンゼル・ワシントン)と共にするのである。アロンゾは凄腕の刑事で、数々の事件を解決してきた。しかし時間が経つにつれ、麻薬の吸引を勧めたり、異常なほどの暴力性を見せ始めた。その裏では、大きな陰謀がジェイクを包み込もうとしていた。今日一日彼にとって大変なトレーニングデイになることも知らず・・・・・
感想 デンゼル・ワシントン役者としては、やっぱり素晴らしいですね。今までの私の考えが払拭されました。最近観た「スコーピオン」のケビン・コスナーの悪役より、数十倍は良かった。逆を言えば、ケビン・コスナーがダメダメなんですけどね。おっと!道がそれてしまいました。
ストーリーもしっかりしていて、見応え充分です。これなら映画館で観ても良かったかなと、後悔しきりです。
個人的評価 ★★★★  アメリカの路地裏って、もの凄く怖そうなアンチャンが多いなあ・・・・・      






















第72回   「修羅雪姫」
監督 佐藤信介
出演 釈由美子、伊藤英明、嶋田久作
一口メモ 可愛いだけが取り得のような、釈由美子。その釈由美子がアクション?しかもチャンバラ?
ストーリー 現在も鎖国が続いている某国。元々近衛兵として仕えた建御雷家であったが、その腕を買われ今では暗殺集団になっていた。その建御雷家の雪(釈由美子)は、母の死の真相を知る事になり組織を抜け出す。白雷(嶋田久作)をリーダーとする暗殺集団が、雪を執拗に追いつめる。瀕死の重傷を負った雪を隆(伊藤英明)が助け介抱する。心を開こうとしない雪だったが、しだいに隆に淡い恋心を持つようになる。しかし幸せも束の間、白雷達が雪を追ってやってきた。雪は母のかたき白雷に、最後の闘いを挑むのであった。
感想 ストーリー展開がいまいちなところはあるけど、それを帳消しにするほどのアクションを釈由美子がやってのけた。ただ可愛いだけのアイドルタレントと思っていたけど、なかなかどうして結構やります。カッコいいです。アクション監督にドニー・イェン(ブレイド2)を迎えてのワイヤーアクションも冴えています。私の周囲にも面白くなかったと言う人もいましたが、勢いを感じる映画でした。日本映画まだまだ面白くなりそうな予感がします。
個人的評価 ★★★★  釈由美子の頑張りに星一つ甘くなったかな・・・・                       






















第71回   「ミニミニ大作戦」   1970年
監督 マイケル・デイリー
出演 マイケル・ケイン、ノエル・カワード、マギー・ブライ、ラフ・バローネ、ロッサノ・ブラッツイ
一口メモ 痛快泥棒映画。ついでに小気味よいカーアクションも楽しめます。マイケル・ケインが若い!ハンサムです。
ストーリー チャーリー(マイケル・ケイン)は出所したばかりで、恋人のローナ(マギー・ブライ)から仕事を持ちかけられる。もちろんまともな仕事ではない。彼は名うての泥棒なのである。仕事は中国からイタリアのトリノへ運ばれる、400万ドル相当の金塊強奪。計画はトリノの街の交通信号を麻痺させ、前代未聞の大渋滞を引き起こし、その隙に1つだけ残ったルートで街を脱出するというものであった。用意するのはミニクーパー3台。仲間を集め計画を実行に移す。計画は大成功に終わったが、しかし・・・・・
感想 70年代のオシャレな、コメディータッチの映画です。ストーリーも30年以上前の映画とは思えないほどテンポ良く(今時の映画と比べたらかなり遅いが・・・)進みます。ミニクーパーの使われ方も痛快です。えっ?!そんなとこまで走るの?という所まで突っ走って行きます。当時この映画を観て、ミニクーパーが欲しいと思った男の子(今ではオジサン)もいるのではないでしょうか。車好きなら要チェックの作品です。
個人的評価 ★★★                                  






















第70回    「ロイ・ビーン」   1972年
監督 ジョン・ヒューストン
出演 ポール・ニューマン、エバ・ガードナー、ビクトリア・プリンシバル、ジャクリーン・ビセット
一口メモ 実在した西部の悪名高きロイ・ビーンの半生を描いています。
ストーリー 19世紀末メキシコ国境に近い地図にも載っていない小さな村。村と言っても酒場と2軒ほどの民家があるだけの村。そこへ一人の男がやって来る。男の名はロイ・ビーン(ポール・ニューマン)。酒場へ入っていくが、酒場にいた男達に有り金を盗られてリンチにあう。しかし村の娘マリー(ビクトリア・プリンシバル)に助けられ九死に一生を得る。ビーンはすぐに殴り込みをかけて、アッという間に10人前後の男達を射殺してしまう。主と客を失った酒場がポツンと荒野に残った。ビーンは村人の安全を守る事を条件に、酒場をただで手に入れ、早速酒場兼裁判所に改装する。そして自らをロイ・ビーン判事と名乗った。流れ者の男達を保安官に雇い、村周辺の悪党は片っ端から捕まえ裁判にかける。判決は縛り首のみ。村は悪党達の徴収金で大きくなり、人々がたくさん住むようになった。悪に対しては強引な行動に出るビーンだったが、マリーにだけは頭が上がらなかった。やがて20世紀を迎え街には鉄道まで通るようになった。しかし新しい時代の流れは、古い西部男を飲み込もうとしていた。マリーとの間に一人娘ローズ(ジャクリーン・ビセット)を授かるが、マリーは亡くなる。時は流れて1920年代。ビーンがいなくなって20年、酒場を守っているのはローズと年老いたビーンの親友。地上げ屋が酒場の明け渡しを求めるが、ローズは聞き入れない。今夜が期限という時に、どこからともなく馬に跨った老人が現れる・・・・そして・・・・
感想 もう最高にいいです。古い生き方しか出来ない男をポール・ニューマンが生き生きと演じています。ウエスタン嫌いでも是非観るべし。
個人的評価 ★★★★★  ポール・ニューマン格好いいぞ!                       






















第69回    「コンボイ」   1978年
監督 サム・ペキンパー
出演 クリス・クリストファーソン、アリー・マックグロウ、アーネスト・ボーグナイン、バート・ヤング
一口メモ 現代劇にも挑戦したペキンパー監督ですが・・・・・
ストーリー ラバー・ダック(クリス・クリストファーソン)はトラック仲間の中ではカリスマ的存在。ある日警察官のライル(アーネスト・ボーグナイン)をほんの少しからかった事がきっかけで、大騒動が持ち上がる。ライルはトラック野郎から賄賂を要求したりする嫌な奴だ。ラバーは途中知り合ったメリッサ(アリー・マックグロウ)やラブマシーン(バート・ヤング)を引き連れてトラックを走らせる。ライルは執拗にラバーを追いかけるが、ラバーの考え方に共感したトラックが100台以上のコンボイになってしまう。そして事態は彼等が思ってもみなかった方向へと走り出してしまう・・・・・
感想 さすがのペキンパー監督も息切れでしょうか・・・・18輪トラックの迫力を持ってしても、ストーリーに迫力はありません。得意のスローモーションもありますが、ほとんど必要なしです。しかし脇を固めるアーネスト・ボーグナインの演技はいいですね。
個人的評価 ★★  アーネスト・ボーグナインの笑い声は豪快です。                   






















第68回    「砂漠の流れ者/ケーブル・ホーグのバラード」  1979年
監督 サム・ペキンパー
出演 ジェイソン・ロバーツ、ステラ・スティーブンス、デビット・ワーナー
一口メモ このビデオのコーナー最多出場のサム・ペキンパー監督の作品。20世紀最後の西部劇監督とも言われたペキンパー監督晩年の作品です。
ストーリー 老境にさしかかったケーブル・ホーグ(ジェイソン・ロバーツ)は仲間2人とともに砂漠に迷い込んでしまった。2人の仲間から水を奪われ、砂漠に放り出される。3日間歩き通して砂漠に倒れるが、意識が薄れる寸前に水を見つけなんとか助かる事が出来た。その場所は駅馬車の通り道のすぐそばで、一番近い町まで30kmも離れていた。ケーブルは有り金の2ドルで2エーカーの土地を買い、正式に登記をすませた。そして水で商売を始めようとするのだが、駅馬車会社はケーブルの話を信用しない。しかし州立銀行は彼の話を信用し100ドルの投資をする。ケーブルの土地は駅馬車の中継地点として、たちまち有名になる。娼婦のヒルディー(ステラ・スティーブンス)もケーブルの差別のない接し方に、いつしか好意を寄せるようになる。ヒルディーはケーブルと共にサンフランシスコ行きを誘うが、彼は裏切った仲間に復讐をするまでは砂漠を出ないと宣言する。やがて3年裏切った2人がやって来た・・・・・
感想 今までのペキンパー監督のイメージをぶち壊す作品です。ちょっとコメディーが入っています。大半のペキンパーファンは納得いかないストーリーでしょうね。映画雑誌の評価はあまり良くなかったが、私はペキンパー監督の固定したイメージから脱却したいと思うパワーを感じました。しかし根本的にはペキンパー監督の定番である、時代の波に乗り遅れた男であったり、荒野でしか生きられない不器用な男であったりします。名優ジェイソン・ロバーツの演技が光る作品です。そうそう壮絶なガンファイトは期待しないように、どちらかと言うとアクション映画ではありません。人間ドラマの部類でしょうね。
個人的評価 ★★★  不器用な男達に乾杯。                            


























第67回    「キラーエリート」  1975年
監督 サム・ペキンパー
出演 ジェームス・カーン、ロバート・デュバル、アーサー・ヒル、ギグ・ヤング
一口メモ 公開当時は酷評されましたが、はたしてどうなのか?
ストーリー CIAも手を引いてしまうような任務を引き受ける、民間情報組織「コムテッグ」。この組織のエリート、マイク・ロッケン(ジェームス・カーン)とジョージ・ハンセン(ロバート・デュバル)は親友同士。今回も亡命政治家の安全を守るという任務に就いていた。しかしジョージの裏切りで政治家は殺され、マイクは左肘と左膝を撃ち砕かれた。マイクは再起不能を言い渡され、組織からの引退を宣告される。だがマイクは復讐の一念でリハビリに命を懸けた。組織の長ウェイバーン(ギグ・ヤング)から仕事をさせてみようとの話が持ち上がった。今回もアジアの某国政治家の安全を確保し、海上に待機する船に乗せるという任務だった。しかも政治家の命を狙うため、ジョージも動き出したという情報が入ってきた。
感想 ありふれたシチュエーション。さすがのペキンパー監督も全盛時と比べると、そのパワーも半減してしまっている。凄まじいまでのバイオレンス描写はここには見られず、平凡な仕上がりになっています。「ワイルドバンチ」「ゲッタウェイ」あたりが全盛なのでしょうか・・・・・
個人的評価 ★★★ ペキンパー監督の大ファンなので、☆一つおまけです。              

















第66回    「続ヨーロッパの解放」
           第1部 ワルシャワ大攻防戦
           第2部 カルパチア大突破作戦  1977年ソビエト
監督 すみません調べるの忘れていました。
出演 またまたすみません。ロシアの人の名前は覚えられません。
一口メモ 1970年に公開された「ヨーロッパの解放」の続編です。1作目はロシアが反攻に転じ、ベルリン陥落までを描いていました。ちなみに上映時間は7時間46分。今回はもう少し細かく描いています。バグラチオン作戦からハンガリー解放までを描いています。ちなみに上映時間は5時間21分です。
ストーリー ストーリーなんてありません。第2次大戦を忠実に描いています。
感想 一言で言うと「動く歴史年表」です。さすがソビエト(当時)の国力を結集して作っただけはあります。史実を忠実に再現しています。まさに記録フィルムを観ているようです。歴史上の登場人物は全てソックリさんが演じています。スターリン、ルーズベルト、チャーチル、ヒトラーとホントにそっくりです。もちろんロシア語、英語、ドイツ語でちゃんと喋っています。ロシア人なのに英語を喋ったりはしません。但し、物語的演出もなにも無いので、退屈かもしれません。これはソビエトの国威高揚映画でしょうね。我々はこのようにして、ヨーロッパの国々をナチから解放していきましたとね・・・・ミリタリー好きにも充分満足いくものだと思います。タイガー戦車、T−34等総出演です。ただタイガーについては、少しディティールが違っていますが・・・・
とにかく5時間21分という長時間に耐えられる人は観て下さい。
個人的評価 ★★★同志諸君ロシアは永遠に不滅です。                        

















第65回    「魔王」
監督 フォルカー・シュレンドルフ
出演 ジョン・マルコヴッチ、アーミン・ミューラー・スタール、ゴットフリード・ジョン、フォルカー・シュペングラー
一口メモ 名作「ブリキの太鼓」のフォルカー・シュレンドルフの新作で、主演がジョン・マルコヴッチだというので、レンタルしたのですが・・・・
ストーリー 孤児院で育ち、純粋な心のまま育ったアベル。になより愛したのは子供達の笑顔。やがて第2次大戦が始まりドイツ軍の捕虜になるが、数奇な運命でドイツ士官学校のスカウトマンとなる。村人からは魔王と恐れられるが、彼は子供達を救う唯一の方法だと信じていた。やがてロシア軍が士官学校に迫ってきた。アベルは子供達を逃がそうとするが、最後の一兵まで闘うと子供達の決意は固い。そしてロシア軍の総攻撃が始まった・・・・
感想 かなりというか、そうとう期待したのですが・・・・私の感性が鈍いのか、それともこの作品の波長に合わなかったのか・・・・観ている途中でうたた寝してしまった。ほんの何分かですが、寝てしまったのです。映画を観ながら寝てしまうことは、まず無いのだが・・・・おっと感想になっていなかった。でもこれが感想のようなものですよね。作品としては悪くないんだけど、いったい何が言いたかったのだろうと思いました。
個人的評価 ★★ ジョン・マルコヴッチは非常にいいです。                        
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